craftsmanship

クラフトマンシップ

マドラスは、イタリアの靴づくりの伝統を 踏襲しながらも、日本人の求める快適な履き心地と機能性、そして美しいデザインを追求し続けてきました。 100年にわたるマドラスの靴づくりのノウハウは、今もなお受け継がれ、進化し続けています。

工場バーチャルツアー

Virtual tour

本社工場である、愛知県の大口工場。靴づくりへのこだわりと伝統技術が詰まった、普段見ることができないマドラスの裏側に迫る。

特別工場見学 予約受付

感謝の気持ちを込めて、100周年記念特別工場見学を実施しています。ひたむきに“本物”を追い求めてきた技術の裏側を、ぜひお楽しみください。

本物の履き心地

True fit

本物へのこだわり マドラスは、イタリアの靴づくりの伝統を踏襲しながらも、日本人の求める快適な履き心地と機能性、そして美しいデザインを追求し続けてきました。 arrow
本物の履き心地のために

本物の履き心地のために

1965年、イタリア最大のシューズメーカー「マドラス社」と技術提携し、本場イタリアのクラフトマンシップと、わが社の伝統的な熟練の技の融合を図りました。
そして日本の気候風土、あわせて日本人の足や体格にふさわしい機能、履き心地を開発し続けています。日々多くのお客さまから使用感をモニターやリサーチ、また、機能素材メーカーなどとのタイアップによって、さまざまなテストデータなどを収集し、常に商品企画に反映しています。

高品質素材の選定へのこだわり

高品質素材の選定へのこだわり

本物だけが持つぬくもりや質感。また、天然素材ならではの弾力性や吸湿性。
それだけに素材選びには、マドラス90年以上の歴史が大きく差をつけます。
靴の生命ともいうべきアッパー(甲材料)については、世界の市場から、熟練のスタッフの厳しい審美眼、マドラス独自の厳格な基準にかなった、最良のものだけが選び抜かれています。

数百枚のスケッチから生まれる、珠玉のデザイン

数百枚のスケッチから生まれる、珠玉のデザイン

時代の流行や傾向、デザイナーたちが自ら収集した情報に基づき、数百枚にもおよぶスケッチが描かれます。
そして、幾度となく検討会議が開かれ、絞り込まれた数点の試作品がつくられます。
その試作品にも、さらにディテールに対してミリ単位のチェックが繰り返されます。
より良いものをつくるために、美しさや品質はもちろん、生産面から見た可能性などについても入念に検討されます。

機能性の追求

機能性の追求

マドラスでは、機能素材メーカーや本底メーカーなどとのタイアップにより、人間工学に根ざした先進的な靴づくりを追及しています。
たとえば、吸湿性、強度に優れた中底。抗菌防臭、消臭、防カビなどの内部加工。
雨の日にも快適な撥水加工。
あるいは歩行時の負担を軽減し、外反母趾などを予防する木型設計。
時代の傾向にあった新機能を開発しています。

熟練の技

熟練の技

一枚のスケッチから忠実に型紙がおこされ、木型が生み出されます。
この木型を基に外側から内側まで200以上にも及ぶ大小さまざまなパーツが設計されていきます。
機械には決してまかせることのできない熟練を要する工程が多くあり、日々技術を磨いています。
こうして、手作りならではの丁寧さとぬくもりを感じさせる靴ができあがります。

マドラスの名を守る品質管理体制

マドラスの名を守る品質管理体制

「お客さまの足を守るべき靴が、安心や安全を損なうようなものであってはならない。」そんな信念から、マドラスの品質を管理しています。
靴の不備などは、製造方法の見直し、技術の改善などを通じて、日々改善されています。
さらに出荷時においても入念に検品され、マドラスの"品質"が保証されています。

伝統の技術 新しい靴づくりの裏には、伝統の技術が活きている。 マドラスだからできる技術の進化。 arrow
100年支えてきた確かな技術

100年支えてきた確かな技術

時代とともに、靴の流行や傾向が変化する中、マドラスは創業から100年もの間、本物の靴づくりを追求してきました。そのなかで、日々新しい考え・技術を融合させ、時代の流れに順応させてきました。時代の変化とともに、マドラスの技術は日々進化しています。

手作りならではの丁寧さとぬくもり

手作りならではの丁寧さとぬくもり

一枚のスケッチから忠実に型紙がおこされ、木型が生み出されます。この木型を基に皮革が外側から内側まで200以上にも及ぶ大小さまざまなパーツが設計されていきます。機械には決してまかせることのできない熟練を要する工程が多くあり、日々技術を磨いています。こうして、手作りならではの丁寧さとぬくもりを感じさせる靴ができあがります。

熟練の技と 最先端のテクノロジー 伝統のクラフトマンシップは、いつも揺るがない。 いつまでも鍛え続けられる。 arrow
新鋭の技術と熟練の技

新鋭の技術と熟練の技

1921年の創業当時、米国から製靴機械を導入し、日本の製靴産業を一気に近代化させました。靴づくりにおいては困難とされてきた省力化・自動化にいち早く取り組んできました。マドラスのクラフトマンシップは、熟練の技能者の技と最先端のテクノロジーが融合する、靴づくりの理想を実現しています。

伝統の技術があるからこそ、新しい靴づくりを追求できる

伝統の技術があるからこそ、新しい靴づくりを追求できる

近年、人はより清潔で快適な機能性を靴にも求めるようになってきています。マドラスでは、機能素材メーカーや本底メーカーなどとのタイアップにより、人間工学に根ざした先進的な靴づくりを追及しています。たとえば、吸湿性、強度に優れた中底。抗菌防臭、消臭、防カビなどの内部加工。雨の日にも快適な撥水加工。あるいは歩行時の負担を軽減し、外反母趾などを予防する木型設計。90年におよぶ靴づくりのノウハウはしっかり受け継ぎ、時代が求める新しい靴をつくるための技術開発を日々追求しています。伝統があるマドラスだからできる技術の進化と考えています。

マドラスの主な製造方法

Production method

マッケイ製法 マッケイ製法は、甲革と本底を接着剤で貼りつけた後、甲革を巻き込んでいる中底と、本底を縫い合わせた製法です。耐久性、防滑性の優れた合成ゴムタイプの本底に多く見られる製法です。 arrow
断面図

・特徴

本底交換の際に、甲革への負担が少なく複数回交換可能な機能性、耐久性と屈強なイメージに仕上がる靴のシルエット、複雑な構造から高級靴の製法の一つとして広く知られています。

・用途

高級紳士靴、婦人靴、子供靴

その他のマッケイ製法 arrow

メス入り

断面図
・特徴

このタイプのマッケイ製法は、革の本底に入れた切り込みの中でマッケイ縫いを行い、縫い合わせ後、切り込みを閉じ合わせます。軽量、屈曲性を損なうことなく、本底を強固に接着出来、繊細な靴のシルエットを保ち、無骨に見えがちなマッケイ縫いの跡を完全に隠せますのでエレガントな本底のスタイルを崩しません。また、縫い目から浸水しやいというデメリットも軽減します。

・用途

高級紳士靴、婦人靴、子供靴

かき伏せ

断面図
・特徴

このタイプのマッケイ製法は、革の本底に、端から斜めに入れた切り込みの中でマッケイ縫いを行い、縫い合わせ後、切り込みを閉じ合わせます。軽量、屈曲性を損なうことなく、本底を強固に接着出来、繊細な靴のシルエットを保ち、無骨に見えがちなマッケイ縫いの跡を完全に隠し、切り込みも端にあるので跡が目立ちにくくエレガントな本底のスタイルを崩しません。また、縫い目から浸水しやいというデメリットも軽減します。

・用途

高級紳士靴、婦人靴、子供靴

グッドイヤーウエルト製法 グッドイヤーウエルト製法は、加工された中底と甲革、裏革とコバ(ウエルト)をすくい縫いで縫い合わせた後、隙間をコルクなどの中物で埋め、そのコバ(ウエルト)と本底を出し縫いで縫い合わせます。二度の縫い合わせと複雑な工程を持ち、技術力の高い製法です。 arrow
断面図

・特徴

本底交換の際に、甲革への負担が少なく複数回交換可能な機能性、耐久性と屈強なイメージに仕上がる靴のシルエット、複雑な構造から高級靴の製法の一つとして広く知られています。

・用途

高級紳士靴、婦人靴、子供靴

ブラック ラピド製法 ブラックラピド製法は、中底と甲革、裏革とコバとなる中板をマッケイ縫いで縫い合わせた後、そのコバとなる中板と本底を出し縫いで縫い合わせます。グッドイヤーウエルト製法と同じく、二度の縫い合わせが必要な製法です。 arrow
断面図

・特徴

グッドイヤーウエルト製法と同じく、本底交換の際に、甲革への負担が少なく複数回交換可能な機能性、耐久性とマッケイ製法の様な足馴染み、返りの良さを併せ持ちます。知名度は高くは無いですが、機能性の高い製法です。

・用途

高級紳士靴、婦人靴、子供靴

セメント製法 セメント製法は、甲革と本底を接着剤のみで貼りつけた製法です。 arrow
断面図

・特徴

近年の接着剤の性能向上により、安定した強度を保つようになりました。縫い合わせる必要が無い製法の為、デザインの制約等が無く、多種の本底のデザインや材料に対応出来ます。工程が少ないので量産製が高く、軽量で屈曲性の高い製法です。

・用途

一般的な紳士靴、婦人靴、子供靴

マドラスの製造過程

Manufacturing process

今日市場で見られる靴は用途によって、製法やデザインが多種多様でその製造は千差万別です。一般に靴の製造工程というのは、甲革をまとめて縫い合わせる製甲作業と、いくつかの異なった製法で底付する作業に大きく分けることができます。

  • 製甲作業

    靴型とペーパープランで決定したデザインを基に型紙を作り、その型紙により表甲・甲裏・中底・表底など必要なすべての抜型を作成します。もちろんグレーディング・マシンによって、サイズ別の伸縮型も同時に揃えます。

    • 裁断
      裁断
      革は一枚一枚品質が違うばかりではなく、一枚の革でも部位によっても大きな違いがあります。またその革の繊維方向によっても強さが違ってきます。靴の甲裁断は、革の表面・裏面のキズを避けて抜く以外に、こうした品質や革の方向性の違いを注意しながら、一枚の革をムダなく裁断しなければなりません。
    • 漉(す)き
      漉(す)き
      断された甲革・裏革を縫い合せや張り合せ易くするために、革の縁の断面を斜めに取ります。
    • 折り込み
      革の断面をきれいに仕上げるために、革の縁を斜めに漉いたものを、接着剤をつけて内側に折り曲げます。
    • 縫製
      縫製
      裁断・漉き・折り込みされた各部の部品を縫い合せる作業です。
    • 完成
      完成
      これで甲革の部分だけは出来上がりです。ここまでの作業を製甲作業とよんでいます。
  • 底付作業

    これからは各種の製法により作業方法が大きくかわります。ここでは、高級紳士靴に用いられるマッケイ製法を基に底付作業の工程と製法を説明します。

    • 先芯・月型芯入れ
      先芯・月型芯入れ
      この作業はつり込み作業の準備をするところで、甲革のツマ先部分に先芯、カカト部分に月型芯をそれぞれ甲革と裏革の間に入れます。
    • 中底仮どめ
      靴型に中底をクギで仮どめします。
    • つり込み
      つり込み
      甲革を靴型に密着するようにかぶせ、靴型に仮どめした中底に接着します。
    • シャンク・中物入れ
      シャンク・中物入れ
      中底の中央から踵部にかけてシャンク(金具)が中底に取り付けられています。これは靴の骨組みとして重要な役割を果たします。また、中底と本底との空間をうめるために中物といわれる詰め物を入れます。一般に中物の材料としては、コルクやスポンジが多く使われます。
    • 本底付
      本底付
      つり込まれた甲革の底面をバフしたのち、接着剤を塗布し、圧着機にかけ本底としっかり張り合わせます。
    • マッケイ縫い
      マッケイ縫い
      表底を張り付けたのち、靴型を抜き、表底・中底・甲革とを機械でロックステッチ縫いをします。縫ったあと、再び靴型を差し込みます。
    • 仕上
      仕上
      カカトや底面・甲革を仕上げたものに、敷革が入れられ、デザイン別、サイズ別に靴箱に入れられます。これで靴の出来上がりです。

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